大人になると…の意味を知る

 

 

ひとりで美術館や、博物館に行くのが好きです。

 

 

アートとか芸術とか工芸とか

詳しいとかそういうのじゃ全然ないとこが

説得力に欠ける部分なのだが。

 

ま、しかたないです。

だって行くのは本当に好きなのでねぇ。

こればっかりは説明つきませんのです。

 

 

単にぼんやり眺めたり、

ゆっくり自分のペースで移動したり、

たまに「おぉぉ」とか驚きながら、

たまに「ふーん」って素通りしたりして、

椅子に座って、ぼーっとしたりして。

 

 

温泉につかったりするのと同じ感覚なのかなぁ。

 

 

「あそこに見える木々は、ヒノキ科スギ亜科の杉ね!」

「この露天風呂を構成している岩は、100万年前の花崗岩なのね。。」

 

 

とか考えないで、

 

 

「あぁ気持ちよす」

 

 

という。

 


でも、なんだか気になる作品ってのは毎回いくつかあるんですよねぇ。

 

なんで、こんな文様になっちゃったのかしら、とか

どして、こんなとこに、男女の略奪愛的な物語が描かれてるのかしら、とか

なして、こんな贅沢にダイアモンドちりばめちゃったのかしら、とか

なぜに、違う宗教の様式がひとつの絵の中に書かれているのかしら、とか。

 

 

ってことはですよ。

 

それについては、知りたくなる訳です。

 

 

昨日観て来たのは「ルーブル美術館展」。

地中海の4000年の歴史と交流で生まれたモノたちを観た。

 

エジプト、ローマ、ギリシア、

イスラム、トルコ、、、

 

それぞれが持ってる文明、文化、は、

それぞれが国を大きくしたり、侵攻したり、侵攻されたり、

統合したり、分裂したり、行ったり来たりを繰り返して、

 

ミックスされて、

独自に花開いて、

また再発見されて、

それが刺激になってまたミックスされてたりする。

ざっくり言うと。

 


なぁるほど、そおかぁ。。。。

 

 

あれ?

なんか、この説明文に出てくる単語、聞いたことある。

むかし、教科書で見かけたぞ。

 

 

フェニキア人ね、そうそう

カルタゴね、聞いたことあるね

十字軍、確か勇ましかったよね

 

 

…超あいまい。

 

 

「こんなんだったら、

 ちゃんと勉強しとけば良かった、って、絶対、後で思うわよ。

 大人になると、勉強したくなるのよねぇ〜〜」

 

 

と、むかし大人たち数人に言われたっけ。

 

 

かあさん、あたし、やっと意味を知りました。